3Dデータエラーを自動修正——ミマキエンジニアリング、クラウドサービス「Mimaki 3D Print prep Pro」提供開始
2021/10/06 14:00
ミマキエンジニアリングが、3Dプリンターで使用する3Dデータのエラー修正と形状の最適化を自動的に行うクラウドサービス「Mimaki 3D Print prep Pro」を、2021年10月5日から提供開始した。
さまざまな分野で3Dプリンターの活用が広がっているが、適切な3Dプリント結果を得るためには事前に3Dデータの確認とエラー修正が重要だ。同社によると、エラー修正機能を搭載したソフトウェアは高価で、かつ修正操作には3Dデータに関する専門知識が必要だ。また修正操作には一定以上の時間が必要で、こうした点が3Dプリンターのさらなる普及に対する課題だという。
Mimaki 3D Print prep Proは、8種類のエラー修正/形状最適化機能によりこれらの操作を自動化する、同社UV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンター「3DUJシリーズ」向けのサービスだ。
主な機能として、薄い箇所の厚みを増やすことで強度を増す「厚み修正」、内部の隙間を埋めて強度を増す「隙間埋め修正」、形状を空洞にして軽量化する「中空形状修正」、造形に不要なクリアパーツを削除する「クリアパーツカット修正」、複数のテクスチャデータを集約することでプリント速度を向上させる「テクスチャデータの最適化」、3Dデータのマテリアルカラーとテクスチャを3Dプリント用データへ反映させる「マテリアルカラー有効化設定」、周囲のテクスチャ情報から判断して自動的に穴埋めする「穴埋め修正」、アバター用のVRMデータに特化した修正機能「VRMデータ修正」の各修正、最適化機能を提供する。
その他、キャラクターや機械的なモデルなど、造形物のタイプに合わせた自動修正を設定できる機能も搭載する。
サブスクリプション方式での提供で、利用料金は月額50ドル(約5559円)となる。