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Raspberry Pi財団、プログラムコンテストに向けて宇宙実験用コンピューター「Astro Pi」をアップグレード

Raspberry Pi財団は、プログラムコンテスト「European Astro Pi Challenge 2021/22」で使用する宇宙実験用コンピューター「Astro Pi」のアップグレードを公式ブログで明らかにした。

European Astro Pi Challengeは、Raspberry Pi財団と欧州宇宙機関(ESA)が共同実施する教育プログラム。ESA参加国である欧州22カ国に加え、カナダ、スロベニア、ラトビア、リトアニア、マルタの19歳以下の若者たちから国際宇宙ステーション(ISS)に設置しているAstro Piで実行するプログラムコードを募集し、実行結果を評価して表彰する。以前fabcrossで紹介した2020/21年度のプログラムコンテストでは、約1万5000人の若者から9408件の応募があったという。

Astro Pi

European Astro Pi Challenge 2021/22に向けてAstro Piはアップグレードされ、宇宙から地球をフルカラー撮影できるRaspberry Pi HQカメラに加え、従来からの「Sense HAT」にはない受動型赤外線(PIR)センサー、カラーセンサー、機械学習(ML)アクセラレーター「Coral」などが追加されている。新しいAstro Piは、2021年12月に打ち上げられるロケットに搭載され、ISSまで運ばれる予定だ。

Astro Pi with Coral

European Astro Pi Challenge 2021/22のミッションは前回と同じく、「Mission Zero」と「Mission Space Lab」の2つ。Mission Zeroの募集期間は、2021年9月13日~2022年3月18日。参加者らは、ISS内の湿度をセンサーで読み取り、その測定結果と短いメッセージをLEDスクリーンに表示するプログラムを作成して提出する。

また、Mission Zero参加者は、アップグレードされたAstro Piに付けたい名前を投票できることになっている。投票したい参加者は、作成するプログラムの中に、付けたい名前をLEDスクリーンに表示させる短いコードを入れる必要がある。候補として、Ada Lovelace氏、Alan Turing氏、Caroline Herschel氏、Marie Curie氏など、科学技術分野で偉大な功績を残した人物の名前が挙げられている。

一方、Mission Space Labの募集期間は、2021年9月13日~2021年10月29日。テーマは前回と同じで、「Life in Space」と「Life on Earth」だ。1次審査を通過すると、ISSに設置されるアップグレードされたAstro Piと同じものを含む「Astro Pi Kit」が無償で提供される。

Astro Pi Kit

1次審査を通過した参加者らは2021年11月18日~2022年2月24日にプログラムを作成して提出。完成したプログラムは評価の上、2022年4月~同年5月にISSに設置しているAstro Piへアップロードされて実行される。その後、応募者らは受け取った実行結果を分析し、2022年6月17日までにレポートを提出する。レポートは全て評価され、その中から優れたレポートを提出した10チームが表彰される。

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