Nike、カーボンネガティブな材料「AirCarbon」を採用して気候変動対策を強化
2021/11/01 07:00
バイオテクノロジー企業の米Newlight Technologiesは2021年8月25日、海洋微生物によって生産されるカーボンネガティブな生体材料「AirCarbon」の使用を探索する目的で、米Nikeとの提携を発表した。
Newlight Technologiesは、空気や温室効果ガスを食べ、AirCarbonに変換する天然由来の海洋微生物を使用している。重量の約40%が酸素、約60%が炭素のエネルギー貯蔵材料AirCarbonは、プラスチックの代わりを果たすカーボンネガティブな生体材料だ。ポリヒドロキシ酪酸(PHB)としても知られ、さまざまな形態に溶かすことができる。AirCarbonは現在、アイウェアや財布、バッグといったファッション製品で使用されている。
Nikeは、アスリートと地球にとってより良い製品を生み出すという使命を前進させるべく、さまざまな用途でAirCarbonの使用を検討するという。
Nikeのチーフ・サステナビリティ・オフィサー、Noel Kinder氏によれば「材料はNikeの総二酸化炭素排出量の70%を占めている」とのこと。今回の連携でNikeは、気候変動対策への取り組みを加速し、新たな機会を模索していく。
(fabcross for エンジニアより転載)