造形物が空気浄化作用を持つフィラメント「Purifier」
2021/11/01 07:30
スペインの3Dプリント材料メーカーRecreusは、造形物が空気浄化作用を持つフィラメントシリーズ「Purifier」を発売した。
持続可能な社会の実現に向けてさまざまな産業分野で温室効果ガスの削減が求められている中、二酸化炭素を吸着して無害な鉱物粒子に変換できる材料を3Dプリントに用いるのは有意義なことだといえるだろう。RecreusのフィラメントシリーズPurifierには、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)を吸着して変換する「スマート粒子」が添加されている。
Purifierで作られた造形物は、その表面に付着する二酸化炭素などの温室効果ガスや、ホルムアルデヒド、トルエン、ベンゼンなどの有害な揮発性有機化合物を、触媒作用や光触媒作用により、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの無害な鉱物粒子に変換することができる。その効果は造形物がリサイクルされても失われないという。
今回発売されたPurifierシリーズは、高弾性TPEフィラメント「Filaflex Purifier」とPLAベースの「PLA Purifier」の2種類。いずれも直径は1.75mmと2.85mmが選べる。Filaflex Purifierの価格は500gで37.11ユーロ(約4900円)、3kgで171.86ユーロ(約2万3000円)。PLA Purifierは750gで32.98ユーロ(約4400円)、3kgで128.06ユーロ(約1万7000円)だ。