英WMCが世界最速を目指して大型ダクト付きオートバイをテスト中
2021/11/19 07:00
電動オートバイでの世界速度記録樹立を目指す英White Motorcycle Concepts(WMC)は、2021年9月17日、開発中の高速バイク「WMC250EV」の初期トライアルを無事に完了したと発表した。
創設者兼CEOのRob White氏が乗車したカーボンファイバーのプロトタイプで、不具合がないかの確認走行が実施され、すべてのメニューをつつがなく遂行。次のフェーズでは高速走行などを含むテストが実施される。
WMC250EVでは、最終的に250mph(約時速402km)を超える高速走行が実現可能とのこと。バイク中央に設けられた大きなダクトに空気を通すことで、従来のオートバイと比較して空力抵抗を70%削減する。また前輪に動力を供給するD-Driveモーターユニットを備えていて、回生ブレーキが利用可能だ。
初期段階のテストでは100kwを出力する60Vの低電圧システムを用いたが、最終的なパワートレイン構成では800Vの高電圧システムを備えるという。そのため、実際には2.5倍ほどパワフルになると予想される。
同社は、2022年初頭の世界速度記録樹立に向けて、テストプログラムを継続する予定だ。
(fabcross for エンジニアより転載)