XYZプリンティング、太平洋セメントの鋳型製作用材料を出力素材に認定
2021/11/30 11:30
XYZプリンティングジャパンは、太平洋セメントの3Dプリンター材料「TCaST」をバインダージェッティング方式3Dプリンター「PartPro350xBC」専用に改良した「TCaST for XYZ」について、純正パウダー同様の保守サポートサービスを2021年11月29日に開始した。
TCaST for XYZは耐火度が高く、アルミから鋳鋼まで幅広い注湯温度に対応した特殊材料だ。木型や金型では必要な抜け勾配や分割面を考慮する必要がないため、複雑形状品な鋳物であってもリードタイムを大幅に短縮できる。鋳型をダイレクトに製作でき、中子取りや型抜きなどの造型工程を簡略化できることから、多くのユーザーが同材料導入検討を開始した背景を踏まえ、PartPro350xBCで純正パウダー同様、保証対象として利用できる材料として採用することを決定した。
同社は「TCaST for XYZ」向けの最適なパラメータ値を提供し、太平洋セメントとも協力しながらPartPro350xBCでの高精度造形をサポートする。同素材利用においての不具合発生時も、同社純正材料と同一の保証サービス内容を提供する。それに伴い、通常450万円のプリンター本体価格を、台数限定で320万円(税別)まで値下げする。