スキャン精度0.1mm、フレームレート10fpsに向上——ハンディー3Dスキャナー「Revopoint POP 2」
2021/12/02 07:30
精度0.1mmという高精度3Dスキャンができるハンディー3Dスキャナー「Revopoint POP 2」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始から1時間で目標額の10倍もの資金を調達するほど人気を集めている。
Revopoint POP 2は、3DプリントやVR/AR用3Dモデルづくり、3D設計、リバースエンジニアリングなどに活用できる3Dスキャナー。プロユースの精度でありながら民生グレード価格で提供する。以前fabcrossで紹介した「Revopoint POP」の後継モデルで、Revopoint POPは2020年12月~2021年2月にクラウドファンディングを実施し、目標額の350倍以上に当たる約1800万香港ドル(約2億6000万円)もの資金を集めてキャンペーンを成功させた。
Revopoint POP 2は、フレームレートを従来の最大8fpsから10fpsに向上すると同時に、6自由度ジャイロスコープを内蔵してより速く正確な空間把握を可能にした。プロジェクターとIRカメラ、キャリブレーション方法も改良し、スキャン精度0.1mm、点間隔0.15mmの3D点群データで、より詳細な3Dスキャンができる。
前モデル同様、軽量小型のため本体を手で持って対象物をスキャンできるほか、三脚とターンテーブルを使い対象物を回転させて360度スキャンすることもできる。USBケーブルでスマートフォンやPCと接続し、データ転送や電力供給も可能だ。2メガピクセルRGBカメラで色情報を保持し、鮮明な3Dモデルを生成できるので、3Dカラープリント用にSTL形式で直接エクスポートしたりVR/ARに直接使用したりすることもできる。
本体サイズは154.6×38.2×25.6mmで、重量は195g。キャプチャー範囲は210×130mmで、測定距離は150~400mm、最小スキャンサイズは20×20×20mmだ。対応OSはWindows 8または10(64bit)、Android、iOS、MacOS。出力形式はPLY/OBJ/STLだ。なお、黒光りする物体や透明な物体、反射率の高い物体をスキャンするときは、3Dスキャン用スプレーパウダーの使用が推奨されている。
Revopoint POP 2の早期割引価格は、本体、三脚、USB電源ケーブルなどを含むスタンダードセットが3264香港ドル(約4万7000円)で、5000mAhバッテリーやターンテーブル、キャリングケースを追加したプレミアムセットが4043香港ドル(約5万9000円)。出荷は2022年2月の予定で、日本への送料は150香港ドル(約2200円)だ。
Revopoint POP 2は、2022年1月1日までクラウドファンディングを実施中。2021年12月1日時点で、目標額7万7700香港ドル(約113万円)を上回る約1089万香港ドル(約1億5870万円)を既に集めている。