ソラコム、AIカメラの新モデル「S+ Camera Design」と専用AIアルゴリズムを提供開始
2021/12/02 17:10
ソラコムが、LTEおよび小型コンピューター搭載のAIカメラ「S+ Camera」(サープラスカメラ)シリーズの新モデル「S+ Camera Design」を発売した。
S+ Cameraシリーズは、IoTプラットフォームSORACOMのノウハウを生かしたAIカメラだ。Linuxベースの小型コンピューターとセルラー通信(LTE)を搭載し、AIアルゴリズムをインストールすることでさまざまな用途向けに使用できる。撮影した画像の確認やAIアルゴリズムの入れ替えは専用のコンソール画面から行うことができる。AIアルゴリズムはソラコムが無償提供する「リファレンスアルゴリズム」や、ユーザー企業が独自開発した「自社開発アルゴリズム」、さらにパートナー企業が有償で提供する「3rd partyアルゴリズム」のいずれかが利用できる。
同AIカメラは、商業施設の混雑度チェックや街中の交通量調査、電気や空調設備のモニタリング、工場などの入退室管理などに活用されている。
最新モデルS+ Camera Designは、幅わずか5cmと従来モデルの約半分のサイズにスリム化。狭い場所でも設置できるようにした。また、前後や斜めにカメラを回して角度調整できるようにした。その他ピント調整機能を搭載したり、盗難や落下を防止するためのワイヤーを取り付けたりできるようにした。外形寸法は164×50×187mmで重量が305g、F値は2.8だ。価格は4万9800円(税込、送料別)となる。
今回、同カメラにインストールして利用できる3rd partyアルゴリズムを販売する場として「S+ AIマーケット」を開設。提供アルゴリズムの第1弾として、AI Dynamics Japanの「Package20」の提供を開始した。
同アルゴリズムパッケージは、通行人カウントや滞在時間計測、車などの物体検出、OCRによるナンバー検知など合計20個のアルゴリズムをパッケージしたものだ。価格は9800円(税込)で、2021年12月31日まではお試しキャンペーンとして無料で提供する。