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ホビー向け風向風速計キットが作りたい!——「WM10」がREADYFORに登場

DIY超音波式風向風速計キット「WM10」が、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で出資を募っている。

同キットの計測機本体には、ステンレス製の柱で隔てられた30mmのすき間が開いており、その上に3つの超音波送受信機が取り付けられている。各送受信機から順に超音波が発射され、反射して受信側に届き、計測機のマイコンが伝達時間を測定する仕組みだ。

計測機のすき間を風が通り抜けるとき、追い風なら超音波が早く伝わり、向かい風なら遅く伝わる。この時間差から3つのベクトル成分の風速を計算し、幾何学的計算でXY軸方向の風速に変換。さらにXY軸を東西、南北方向としてベクトル演算することで風向と風速を計算している。

風向風速計本体のプリント基板は基板1枚(直径約6cm)で、電子部品は全てDIP部品を採用しているためはんだ付けが可能だ。

音速やセンサー間隔などの物理量は既に判明済みのため、初期校正も必要ない。 また、メカニカルに動く部分がないので摩耗による経年変化がなく、故障しない限り高い計測精度を維持可能だ。強風で破損する可能性もほぼないとしており、ケースに用いる塩ビパイプは耐候性にも優れている。風向風速計の仕様は以下の通りだ(数値は設計上の値)。

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プリント基板と電子部品からなる自作式組み立て式キットとして、3mケーブル(WM10ベーシックキット)と20mケーブル(WM10ケーブルキット)の2種類を備える。価格はWM10ベーシックキットが5800円、WM10ケーブルキットが6900円。各キットの完成品も用意しており、それぞれWM10ベーシックキットが1万5000円、WM10ケーブルキットが1万7000円となる。

WM10がREADYFORで出資を募るのは2022年1月13日まで。目標金額10万円は既に達成しており、2021年12月3日の時点で20万円以上を集めている。リターンの発送は2022年4月以降を予定している。

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