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省電力長距離無線プロジェクトを作成できる拡張ボード「LoRa HAT for Raspberry Pi」

長距離無線通信LoRa対応のRaspberry Pi用拡張ボード「LoRa HAT for Raspberry Pi」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

LoRaは、低消費電力かつ長距離の無線通信技術(LPWA)の無線通信規格の1つ。チャープスペクトラム拡散(CSS)と呼ばれる変調方式を採用し、省電力ながら長距離通信を可能とする。

LoRa HAT for Raspberry Pi

LoRa HAT for Raspberry PiはLoRaモジュールと電圧変換ロジックIC「74HC125V」を搭載し、効率的なスマートデータ転送システムを構築できる。その他に、USBシリアル変換IC「CH340C」、アンテナコネクター、ジャンパー、GPIO40ピンヘッダーを搭載。免許不要の産業科学医療用周波数帯(ISMバンド)である915MHz/868MHz/433MHz帯で動作し、自動リピートもサポートする。出力は22dBm、通信距離は最大5kmとしている。

LoRa HAT for Raspberry Piは、Raspberry Piと組み合わせて空気質モニター、ホームセキュリティ、スマートパーキングなど、さまざまな用途に活用できる。

LoRa HAT for Raspberry Pi

また、同じ基本仕様で、Raspberry Pi Picoと1.14インチLCDを搭載した「LoRa Expansion for Pico」も用意している。

なお、いずれも日本の免許不要周波数帯である920MHz帯には対応しておらず、日本で使用するには、技適(技術基準適合証明・認定)を取得し技適マークが付されていなければならないので、注意が必要だ。

LoRa Expansion for Pico

キャンペーン価格は、LoRa HAT for Raspberry Piが30ポンド(約4500円)、LoRa Expansion for Picoが35ポンド(約5300円)だ。出荷は2022年2月の予定で、日本への送料は15ポンド(約2300円)。オプションでLoRaブレークアウトボードやリレーHATなども入手可能だ。

LoRa HAT for Raspberry Piは、2022年1月3日までクラウドファンディングを実施中。2021年12月14日時点で、目標額500ポンド(約7万5000円)を上回る約6300ポンド(約95万円)を集めている。

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