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仮想世界で「銃弾の衝撃」「クモが這う」感覚を体験できる、OWOのハプティックシステム #CES2022

ハプティックシステムを利用するためのウェアラブルデバイス(ベスト)

OWO Gamesは、2022年1月5~7日(現地時間)にかけてアメリカのネバダ州ラスベガスおよびオンラインで開催された国際見本市「CES 2022」で同社のハプティック関連製品を披露。イノベーションアワードも受賞した。

今回同社がCESに出展したのは、メタバースやビデオゲームなどの仮想世界で、30種類以上の感覚をリアルに再現して体験できるワイヤレスハプティックシステムだ。

ウェアラブルデバイス(ベスト)とスマートフォンアプリで構成されており、ベストの重さは200g以下で、内部にはゲル状の電極が内蔵され、体に密着させることで感覚を強められる仕組みを採用。振動ではなく、電気刺激によって変調されたパルス列によって、人体の感覚アルゴリズムにより皮膚にさまざまな感覚を発生させる。

体験できるのは、例えば胸から入って背中に拔ける銃弾の衝撃や、上から落ちてくる雫、胸の上を這うクモ、腕を強く握られた際の圧力などだ。また、スマートフォンアプリでは情報の記録や強度の変更などが可能だ。

モバイル端末(iOSとAndroid)、PCなどクロスプラットフォームに対応しており、VRやマルチプレイヤー、オンラインなどの利用シーンを想定している。

感覚の実装については「対象となるプレイヤー」「伝えたい感覚」「感覚を伝達したい場所」という3つのパラメーターをプログラムに追加するだけで実装できるとのことで、今後はさまざまなゲームへの適応を予定している。

OWO Gamesは、スペインのアンダルシア州マラガに本社を置く。創業は2019年で、CEOのフエルテス氏は2015年にEMS(筋電気刺激)を用いたシステムを手掛けるWiemsProを起業しており、OWOのハプティックシステムにもその技術やノウハウが生かされているとのこと。Webページでは、既に試用版の予約も受け付けている。

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