14Treesは、2020年にマラウイに3Dプリンティングソリューションを活用した学校の建設を足掛かりに、ケニアのインフラギャップを埋めるため手頃な価格の3Dプリント住宅を開発する。Holcimが専売する3Dプリント用セメント「TectorPrint」で建設した壁は、住宅の荷重を支える構造機能を有し、3Dプリント住宅の普及を促進することが期待される。

Holcimによると、急速な都市化の進行により2030年までに30億人が手頃な住宅を必要とし、既にケニアでは200万戸の住宅が不足しているという。3Dプリント住宅でこのようなインフラギャップを埋めることで、人々の生活の質を高めるのがプロジェクトの最大の目的だ。

Mvule Gardensは、都市の気候変動復元力を高めるプロジェクト「Green Heart of Kenya」の一環でもあり、高度なサステナブルデザインがIFC-EDGE認定を受けている。設計はMASSデザイングループが担い、ケニアの気候に適応したサステナブルで複製が容易な住宅ユニットをデザインした。これまでの手法での建設と比較し50％以上の環境負荷を低減でき、少ない資材かつ短期間で建設できることから、価格を抑えた環境に優しい住宅の提供が可能になるとしている。