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2種のフィラメントを瞬時に切り替える——マルチカラー対応FFF方式3Dプリンター「Cetus2」

マルチマテリアル対応FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「Cetus2」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

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Cetus2は、新機構のエクストルーダーとノズルの採用により、シングルヘッドながら2種類のフィラメントを切り替えて造形できる3Dプリンター。マルチカラーやマルチマテリアル造形へ対応し、2種類のフィラメントを任意の割合でブレンドして排出することもできる。

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2種類のフィラメントはプリント中に即座に切り替えでき、機械の停止やパージタワーは不要。オートレベリング/Zレベルキャリブレーション機能を備え、プリント前の手間のかかるマニュアル設定も不要だ。また、フィラメント切れなどを検知する機能や停電時復帰機能なども搭載する。

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マルチカラーやマルチマテリアル対応の3Dモデルのデザインは、Cetus2用に開発したソフトウェア「UP Studio 3」を使う。材料を切り替えるポジションを簡単に設定でき、カスタマイズしたビットマップ画像を選択し、モデルに貼り付けることもできる。Gコードをサポートし、サードパーティー製スライサーソフトとの互換性もある。

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直感的な操作ができる、4.3インチTFTカラータッチスクリーンを搭載する。モデルのアップロードはmicro USBかTFカードを使い、Wi-Fiによる操作やプリントジョブの送信も可能。エクストルーダーの最高温度は260℃、ヒーテッドベッドの最高温度は100℃で、PLA、PETG、PVA、TPU、TPE、ABSなどのフィラメントに対応する。本体サイズは460×480×600mmで、最大造形サイズは200×300×300mmだ。

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Cetus2の標準タイプの予定小売価格は449ドル(約5万2000円)で、今なら数量限定早割価格315ドル(約3万6000円)で入手できる。2022年5月の出荷を予定しており、送料59ドル(約7000円)で日本への出荷に対応する。

Cetus2は、2022年2月4日までクラウドファンディングを実施中。1月31日時点で、1万ドル(約115万円)の目標額を大きく上回る約27万ドル(約3130万円)を集めている。

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