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「ETロボコン2022」競技説明会が開催──2年ぶりにリアル開催を予定、ラズパイ搭載の新走行体を導入

組込みシステム技術協会(JASA)は「ETロボコン2022」の競技説明会を2022年2月15日に開催した。

ETロボコンは2002年に「UMLロボコン」として開催されて以降、今回が21回目の開催となり、これまでの累計参加者は4474チーム/24823名に上る。大会の目的として、世界をリードするエンジニアの育成を目指し、初心者からベテランまで幅広い層が相互に刺激し合う技術教育の機会の提供を掲げている。一般的なロボコンと異なり「ソフトウェア重視の教育コンテスト」である点が特徴だ。

「競技」と「設計書(モデリング)」の総合成績で争われ、技術レベルごとに入門者向けの「エントリークラス」、基礎を学ぶ「プライマリークラス」、応用を学ぶ「アドバンストクラス」の3クラスを用意している。このうち、エントリークラスは実機を使用しないシミュレーターで競技を行い、プライマリークラスとアドバンストクラスは実機での競技となる予定だ。

今大会の大きな特徴は、2年ぶりにリアル大会での開催となることだ。過去2年間は新型コロナウイルス感染症の影響で「ETロボコンwithコロナ」として、全スケジュールをオンラインで開催していたが、2022年は地区大会とチャンピオン大会をリアル会場にて実施する予定だ。なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況に応じて、来場人数の制限や無観客での開催も検討するとしている。

もうひとつの大きな特徴が、新走行体「HackSpi」の導入だ。モーターやアーム、カラーセンサーなどの基本的な構造は従来の走行体「HackEV」に類似しているが、HackSpiは駆動用にRaspberry Piを搭載している。ただし、半導体不足によりRaspberry Piの入荷が遅れていることを受け、2023年大会まではHackSpiとHackEVを併用して実施予定だ。

年間スケジュールとして、参加募集締め切りは2022年4月末、試走会は7~8月を予定している。オンライン/地区/ブロック大会は9~10月、チャンピオンシップ大会は11月中旬に開催予定だ。

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