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ウミトロン、陸上養殖向けAIスマート給餌機を開発

ウミトロンが、AIを活用した陸上養殖向けスマート給餌機を開発した。

同社によると、陸上養殖事業のプラント運営では、「餌やり」がコストや作業時間の約5割を占める重要な作業だ。しかも魚の成長や健康状態によって食欲が変動するため、適切な餌やりが生育効率に与える影響が大きい。さらに、過度な給餌によって水質ろ過サイクルに負荷が掛かると設備管理のコストが増えてしまう恐れがある。適切な給餌管理には熟練のノウハウが必要だが、近年拡大している陸上養殖事業ではそのための人材が不足している。

今回開発したスマート給餌機は、独自開発の食欲判定AI「Fish Appetite Index」を搭載。魚の餌やりを遠隔から自動で行うことで、24時間体制の循環型陸上養殖施設における監視コストを抑制する。また、AIの自動判断によって無駄餌の検出と給餌制御を自動化する。

同社では、2021年9月から林養魚場の陸上養殖プラントにおいて、同給餌機を用いた生育試験を林養魚場およびNECネッツエスアイと共同で実施。従来の給餌量の約20%を無駄餌と判断して給餌を停止するなど、同給餌機の有効性を確認した。

今後は陸上養殖のフランチャイズやプラントパッケージの展開、また給餌システム機器としての販売などの事業に取り組む予定だ。

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