新しいものづくりがわかるメディア

RSS


水を使わないポリエステル抜染技術「ネオクロマト加工」を開発

エレファンテックと日華化学は、水を使わないポリエステル抜染技術「ネオクロマト加工」を共同開発した。環境負荷を削減しつつ、ファッションを楽しむことにも貢献する技術になると見込んでいる。

ネオクロマト加工の特徴は、分散染料によって染色したポリエステル生地であれば、当て紙に移動させることで水を一切使わずに抜染が可能なことだ。当て紙は燃えるゴミとして処理できるため、排水による水質汚染を抑えられる。

また抜染直後であっても、昇華転写印刷等の手法で抜染箇所に印刷できるため、印刷と抜染の繰り返し加工が可能だ。ポリエステル生地の表現手段が増えるだけでなく、服などの布製品のアップサイクルの手段を増やすことにもなると期待されている。

ネオクロマト加工に必要な設備は、昇華転写印刷などに使われるヒートプレスマシンのみ。加えて、当て紙と加工液があれば、多くの工場や作業場ですぐにポリエステル生地の抜染ができる。ただし、布の生地の種類や染料の量に合わせて、当て紙の種類や枚数、加工温度などのパラメーターを調整する必要がある。

今後は、顧客に伴走する形でPoC(Proof of Concept:概念実証)プロジェクトを提案し、導入実績を増やしていく考えだ。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る