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IBM、実用的な量子コンピューティングの時代に向けた新たなロードマップを発表

IBMは2022年5月13日、量子コンピューティングの実現に向け、ロードマップの拡充を発表した。

同社は2020年に最初の量子ロードマップを発表し、ロードマップのタイムラインで示してきた各目標を達成してきた。

2021年には127量子ビットのプロセッサー「IBM Eagle」を発表。また、コンテナ型量子コンピューティングサービスおよびプログラミングモデルである「Qiskit Runtime」を用いた分子シミュレーション能力において、2017年の先行実験と比較し120倍の高速化を達成した。2022年後半には、433量子ビットのプロセッサー「IBM Osprey」を発表予定だ。

2023年には、Qiskit Runtimeとクラウド上に組み込まれたワークフローにより、コア量子ソフトウェア/スタックコアにサーバーレスアプローチを導入予定だ。さらにハードウェア面では、1000量子ビットを超えるユニバーサル量子プロセッサー「IBM Condor」の発表が予定されている。

新しいロードマップでは量子プロセッサーのスケーラビリティーについて、古典領域での通信と並列処理機能の構築、短距離のチップ間接続の導入、量子プロセッサー間の量子通信リンクの提供という3つの領域をターゲットにしている。これら3つの拡張技術を活用し、IBMは2025年を目標に、モジュール式に拡張されたプロセッサーによる複数のクラスターで構築された4000量子ビット以上のプロセッサーを目指す。

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