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イスラエル、迎撃システム「Iron Beam」の高出力レーザーテストに成功

Facebook / Rafael Advanced Defense Systems

イスラエルは、2022年4月14日、同国の国防省国防研究開発局 (DDR&D)と軍事企業Rafael Advanced Defense Systemsが、経空脅威に対するレーザー迎撃システム「Iron Beam」の高出力レーザーテストに成功したと公表した。

国防省の公式YouTubeチャンネルでは、Iron Beamが迫撃砲や無人機などを撃ち落とす様子を含むデモ動画も公開している。高出力レーザーシステムはさまざまなシナリオで、無人航空機(UAV)、迫撃砲、ロケット弾、対戦車ミサイルの迎撃に成功したという。

Benny Gantz国防相は、高出力レーザーは同国の防空システム「Iron Dome」を補完するとの考えを示し、「イスラエルの多層的な防空態勢に経済的に効率良くかつ効果的な追加装備となるだろう」とコメントした。

Iron Domeは、領域内に飛翔してくるロケット弾の迎撃率90%を誇るといわれている。一方、運用に多額のコストがかかることが課題で、敵が発射するロケット弾を迎撃するには数万ドルかかるとされている。

しかし、高出力レーザーによる迎撃の場合、ロケット弾1発に対する効果はIron Domeと同等でありながら、そのコストは大幅に下げられる。国防省が高出力レーザー開発にかじを切ったのもこのためだという。今回のテスト成功を受け、同国のNaftali Bennett首相は、Iron Beamによる迎撃でかかるコストはわずか3.5ドル程度だと語っている。

DDR&Dの研究開発責任者は、今後10年でイスラエル国境にレーザーシステムを複数配備し、空中レーザーの開発も進める考えを示した。

fabcross for エンジニアより転載)

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