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ExtraBold、再利用可能なFFF方式大型3Dプリントシステムを公開

ExtraBoldは工場で排出される樹脂ごみを活用した3Dプリントシステムを公開した。同システムは東京ビッグサイトで開催されている、「日本ものづくりワールド」内の「第5回 次世代3Dプリンタ展(AM Japan)」(会期は2022年6月22~24日)で展示されている。

ExtraBoldは2021年9月に自社開発の超大型FFF(熱溶解積層)方式3Dプリンター「EXF-12」を発表している。今回の展示では樹脂ごみを3Dプリンター用の材料にリサイクルする工場向けの3Dプリントシステムを披露している。

樹脂ごみをリサイクルする造粒機 樹脂ごみをリサイクルする造粒機

造粒機はプラスチックのリサイクル機械を手掛けるホロン精工が開発。TPE、PP、PCなど16種類以上の樹脂素材に対応し、破砕後に溶解してフィラメント状にしたものをペレット状に加工することで、EXF-12用の樹脂材料にリサイクルできるという。1時間で3~5キロ分の樹脂ごみを3Dプリンター用ペレット材にリサイクルできるので、射出成形工場などへの導入を提案しているという。

EXF-12は工場向けに開発した超大型3Dプリンターで、造形サイズは1700×1300×1000mm。直径2~8mmのノズルを利用可能で、最大吐出量は1時間につき15kgまでカバーする。造形エリアの底面には温度を80度まで維持できる機能を搭載し造形の反り返りを抑制することで、大型の造形物でも安定的に出力できるという。

EXF-12の造形サンプル EXF-12の造形サンプル

ExtraBoldはリサイクル可能な樹脂素材を活用し、工業品グレードの造形物が出力できる3Dプリンターを開発するスタートアップ企業だ。2017年に創業し、2018年6月に最初の試作機を発表。その後、2020年に量産化を見据えた試作機EXF-12を発表し、既に国内の自動車部品メーカーなどに納入している。現在はEXF-12の量産化と並行して、プリントヘッドの開発も進めているという。

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