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8mmフィルム再生機が変身——レトロテイストのYouTube動画再生機「Boost-Box 0.1」

外観はアナログの8mmフィルムビューワーでありながら、YouTube動画を再生できる「Boost-Box 0.1」がRaspberry Pi公式ブログで紹介されている。

Boost-Box 0.1は、1970年代に製造された8mmフィルムビューワー「Hanimex E300」にRaspberry Pi 4を組み込み、コマンドラインベースでYouTube上の動画を再生できるデスクトップサイズの端末だ。

8mmフィルムがめったに使われなくなった今日、Vanessa氏はこの古い映像機器をアンティークとして棚に飾るのではなく、デジタル映像ビューワーという新たな役割を与えることにした。

Boost-Box 0.1

オリジナルのディスプレイは液晶ディスプレイに置き換えて、音声出力用に小型スピーカーを追加したほか、外部スピーカーともBluetoooth接続できるようにしている。入力用に用意された格子配列キーボード「BM40」のグレーとイエローのキートップが見た目にもかわいらしい。また、カチャカチャという打鍵音を出すため、BM40は「Zealios V2」キースイッチを搭載しているという。

LinuxベースのOS「Manjaro」とオープンソースのスクリプト「ytfzf」により、コマンドラインからYouTube動画の検索と再生ができる。

Boost-Box 0.1

Raspberry Pi公式ブログによれば、取り外した部品も残しているため、再び元のフィルムビューワーに戻すことも可能だという。

Vanessa氏が所属するスイスの「VEEB Projects」は、以前から古い家電などを改造して復活させるプロジェクトを実行して、WebサイトやYouTubeチャンネルで紹介している。以前fabcrossで紹介した、ティーメーカーにRaspberry Piを組み合わせたスマート湯沸かし器「Teasmade 2.0」もその1つだ。

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