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ナノブリッジ・セミコンダクターがシリーズA2資金調達を実施

ナノブリッジ・セミコンダクターは2022年7月21日、リアルテックホールディングスと識学にシリーズA2優先株式を発行し、約1億3000万円の資金調達を行うと発表した。

同社は2019年9月にNECの研究者が設立したベンチャー企業で、電子機器の放射線耐性向上や消費電力削減に使用可能な国産半導体技術「NanoBridge」を保有する。

NanoBridgeは固体電解質中の金属原子の析出および溶解を印加電圧により制御し、LSIの配線間にナノメートルサイズの金属架橋(ブリッジ)を生成・消滅させることでスイッチのオン/オフ状態を実現する技術だ。繰り返し回路の書き換えも可能だ。オン/オフ状態の維持には電力が不要(不揮発性)のため低消費電力である上、高い放射線耐性と温度耐性も有する。製造後に回路の再構成が可能なFPGAやメモリに適している。

今回の資金調達により、同社は航空宇宙や通信インフラなど耐放射線性が必須とされる領域でのNanoBridge FPGA向け設計ツールを整備し、ユーザー向けインターフェースの利便性を向上しながら、IoTデバイスや自動車など国内外の製造業向けに事業を展開予定だ。

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