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積み木のようにキューブを接続するだけで、拡張可能なエネルギーキューブ「PBX-200」

スイスのPower-Bloxが開発した電力供給ユニット「PBX-200」は、拡張できる鉛またはリチウムイオン電池内蔵のエネルギーキューブで構成されている。

PBX-200の外観は、一見真っ赤なクーラーボックスのようで、サイズは400×443×400mmのキューブ状であり、重量は約20kgだ。各キューブは、太陽光パネルやその他にも、風力、水力、生物由来資源、発電機などの外部電源からの電力も蓄電でき、家庭や小規模な商業施設に200Wの交流電力を供給できる。

PBX-200は、「Swarm electrification(群電化)」技術を基に開発された製品であり、「ミニグリッド」のような電力網を構築する新しい方法として、特許を取得している。通常のミニグリッドには、電圧や周波数を調整する主電源が必要だが、群電化では、主電源となるデバイスが存在しない。ネットワーク内の各キューブエレメントがネットワーク全体を支えているのだ。

PBX-200は完全にモジュール化されているため、設置や接続に特別なノウハウやメンテナンスを必要としない。積み木のようにキューブを接続するだけで、段階的に電力供給量を増やすことができる。

Power-Bloxは、SDGs7「容易に利用可能なエネルギー」の達成に向けて、既存の拡張できないソーラーホームシステムや複雑でメンテナンスのいる大規模ミニグリッドに代わる電力システムとしてPBX-200の活用を進めている。

fabcross for エンジニアより転載)

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