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アメリカのスタートアップ、アンモニアで動くゼロエミッションのトラクターを公開

Photo Credit: Bryan Banducci

アメリカのスタートアップAmogyは、アンモニアを高効率で電力に変換する技術を開発し、アンモニアベースの出力100kWの燃料電池トラクターを公開した。従来のディーゼルエンジンのように短時間で簡単に燃料補給ができ、1回の補給で数時間分の電力を供給できる。農業分野をはじめ、トラック輸送部門の脱炭素化につながる重要なマイルストーンだ。

ジョンディアの標準的な中型トラクターに組み込まれた新システムは、液体貯蔵タンクと高効率のアンモニア分解モジュールを搭載したハイブリッド燃料電池システムで構成されている。

アンモニアは何十年も肥料として使用されており、農業分野では身近な化学物質だ。近年では、大型車のゼロエミッション燃料としても有望視されている。「Amogyは、これら車両向けの優れた燃料として、ゼロカーボンアンモニアを確立しようと、最前線で取り組んでいる。アンモニアはエネルギー密度が高く、パイプライン、ターミナル、貯蔵方法など、エネルギー転換を支えるためのインフラが、アメリカそして世界には既に多く存在する」と、Amogy CEOのSeonghoon Woo氏は語る。

MITの卒業生4人が2020年に設立した同社は、Amazonの気候変動ファンド「Climate Pledge Fund」などによる出資を受けて急成長を遂げ、発電容量を1年で20倍に向上させた。来年には出力を1MWまで拡張するほか、クラス8(重量15トン超)の大型トラックや輸送船の実証実験も予定している。

fabcross for エンジニアより転載)

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