7倍速い光造形が可能——Nexa3D、SLA方式デスクトップ3Dプリンター「XiP」出荷開始
2022/07/29 07:30
米Nexa3Dは、同社初となるデスクトップサイズのSLA(光造形)方式3Dプリンター「XiP」の出荷を開始した。現時点ではアメリカとカナダ向け限定だが、各国の直売店や代理店を通じてグローバル展開する予定だ。
XiPは、9.3インチ4KモノクロLCDを搭載した光硬化レジン3Dプリンターで、これまでの同等機種より約7倍速い造形が可能だとしている。コンパクトな本体(420×350×530mm)ながら4.8リットルの造形容積を備え、一般的な光硬化レジンに加え、エラストマー、PP、PEEK系など広範なレジンに対応する。
同社の工業向け3Dプリンター「NXE 400」「NXE 200」搭載のLSPc(潤滑剤サブレイヤー光硬化) システムを採用しており、高い生産性と精度を備える。さらに、ユーザー/オフィスフレンドリーなワークフローで、デスクトップマニュファクチュアリングの新たな可能性を提供する。試作品や製品グレードのパーツから、歯科、医療、教育向けなど幅広い分野での利用を想定する。
最大造形サイズは195×115×210mmで、ピクセルサイズは52μm、レイヤー厚は50、100、200μm。イーサネット、USB、Wi-Fi接続に対応し、操作用に5.5インチのカラーLCDタッチスクリーンを搭載する。
アクセサリーとして、洗浄/硬化ステーション、IPAより環境にやさしい洗浄剤、空気清浄機「XiP AiR」などを用意している。個人クリエイターや工業デザイナー、歯科、チーム向けにカスタマイズした機器やアクセサリー、消耗品をパッケージ化しており、価格は「個人パッケージ」が7999ドル(約108万6000円)、「デンタルパッケージ」が8006ドル(約108万7000円)、「チームパッケージ」が1万471ドル(約142万1600円)、「チームデュアルパッケージ」が1万8479ドル(約250万8900円)だ。