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1回の充電で1000km走行できるEV用バッテリー「Qilin」

中国のバッテリーメーカーCATL(Contemporary Amperex Technology Co. Limited)は 2022年6月23日、第3世代の「CTP (cell-to-pack)」技術を利用した車載用バッテリー「Qilin」を発表した。

Qilinの名称は、中国の伝説上の生き物である麒麟に由来する。体積利用効率72%、エネルギー密度は最大255Wh/kgを達成し、このバッテリーを搭載するEVの航続距離は、1000km以上を見込むという。

CATLは2019年、前述のCTP技術を使い、50%を超える体積利用効率を達成したモジュールレスバッテリーパックを発売した。今回のQilin(CTP 3.0)では、バッテリー内部のクロスビーム、液冷プレート、サーマルパッド等の機能を、多機能な弾性中間膜に統合した構造だ。さらに、電池のライフサイクル全体の信頼性を向上させた。

隣接するセル間には液例機能部品を配置して熱伝導面積を4倍に拡大し、熱制御時間を半分にした。これにより、ホットスタートに要する時間は5分、急速充電は10分である。

Qilinは素材からセル、システム構造に至る革新技術によって、エネルギー密度が向上した。具体的には、三元系バッテリーシステムの場合で 255Wh/kg、LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーシステムでは160Wh/kgにそれぞれ向上した。同一の化学系とパックサイズの場合、「4680電池(46×80mmの円筒形電池)」と比較して出力が13%向上した。これにより航続距離、急速充電、安全性、寿命、効率、低温性能が総合的に向上した。

Qilinは2023年に量産化され、市場に登場する予定だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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