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東レ、表面平滑性などに優れた3Dプリンター向け真球ポリアミド6粒子「トレパールPA6」発売

東レが、高い表面平滑性を持ち強度と耐熱性にも優れた、パウダーベッド方式3Dプリンター対応の真球ポリアミド6粒子「トレパールPA6」を販売開始した。

金属粒子や樹脂粒子を使用するパウダーベッド方式3Dプリンターは、効率良く寸法精度の高い造形ができるのが特徴だ。樹脂素材は軽量でコスト面でも優れるが、現在主流となっているポリアミド12を含む樹脂粒子は不定形状のため、機能評価のための試作品や実用の製品に使用する際には、造形物の表面を研磨するなどの後加工が必要だった。

今回同社では、独自のポリアミド粒子化技術をポリアミド6に適用。真球ポリアミド6粒子となるトレパールPA6を開発した。同社によると世界初となる。トレパールPA6は強度と耐熱性に優れ、かつ高い表面平滑性を持つ。このため複雑で精密な形状を造形でき、研磨などの後加工も不要となる。粒子が真球で、強化剤のガラスファイバーと配合しても流動性を保つため、表面平滑性と、剛性や強度、耐熱性を両立させることができる。

同社ではまず、自動車エンジン部品やハンドツールなどを中心に試作用途向けに展開し、将来的には実用部品向けへの展開を目指す。

なお、トレパールPA6はアスペクトの3Dプリンター「RaFaEl/AM-E3(300HT、550HT)」における適合認証を取得している。

「トレパールPA6」を使用して製作したインテークマニホールド(サイズ:185×105×85mm/造形物製作:アスペクト)

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