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宇宙作業向けシャクトリ虫型ロボットアーム「GITAI IN1」が設計検証試験を完了

GITAI Japanが開発した宇宙用汎用作業向けのシャクトリ虫型ロボットアーム「GITAI IN1(Inchworm One)」が、NASAの技術成熟度レベル3(TRL 3)に対応する設計検証試験を完了した。

JAXA相模原の模擬月面環境にて、GITAI IN1と月面作業用ロボットローバーGITAI R1の2台による2つの実証実験を行ない、どちらも成功した。実証実験の1つは、移動性能の検証試験。GITAI IN1が自律移動して月面着陸機からローバーに乗り移って作業地点に移動し、再びローバーで月面着陸機に戻るという検証試験だ。もう1つはタスク性能の検証試験。複数のツールを使い分けながら資源サンプルの破壊/回収/運搬などを作業する内容だった。

GITAI IN1のアームの両端に搭載したグラップルエンドエフェクタと、その嵌合(かんごう)相手のグラップルフィクスチャは、ロボットアームの手先を交換可能にするインターフェース。機械的結合に加え、電力/通信結合の機能も備え、さまざまなエンドエフェクタやツールの切り替えが可能だ。またGITAI IN1は、人工衛星やローバーなどの移動体壁面に設置したグラップルフィクスチャと嵌合し、移動体上を移動できる。

今後は、地上でのシステムとしての技術成立性の確認(TRL 6)や、宇宙空間でのシステムとしての技術成立性の確認(TRL 7)の達成を目指し、開発を進める予定だ。

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