タイムトラベル気分に浸りつつ貯金もできる——Rapsberry Pi駆動の「時間を金で売買する装置」
2022/09/02 07:30
「時は金なり(Time is Money)」を形にした「時間を金で売買する装置」がRaspberry Pi公式ブログで紹介されている。
この装置は、一見すると普通の置き時計のようにも見えるが、時計盤の横にあるコイン投入口に日本円の硬貨を入れると、時計の針が反時計回りに進み、「時間を巻き戻して買った」気分になれるガジェットだ。
製作したのは、紙細工や発明品を手がけている日本の立体クラフター、BBコリー氏だ。BBコリー氏は、他にも無限に「プリン」が出てくる「無限プリン装置」など、さまざまな装置を製作し公開している。
現金と時間をトレードするこのガジェットは、1円硬貨から500円硬貨まで、日本円の硬貨6種類に対応。硬貨を投入すると、投入金額分の時間を「買う」ことになり、「1分=1円」のレートで換算する。10円で10分、50円で50分、500円なら500分(=8時間20分)、秒針、短針、長針のそれぞれが高速で反時計回りに進んでいく。
残高表示機能や払い出し機能もあり、台座部の入力ボタンで引き出し用パスワードを入力すると、それまで投入して貯めていたお金が全額払い戻しされる。全ての硬貨が台座下部のスロットから排出されて、時計の針も一気に現在の時刻まで進む。
メイン基板にはRaspberry Pi Picoを採用し、硬貨の識別には本物のアーケード装置を使用している。外観は木目調で、残高表示する赤色の数字ランプやパスワード入力ボタンは、木目に対してシームレスに表現したとしている。