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Arduinoがあるバーチャル空間で電子工作しちゃおう! ——KoiJamが「Shortcuit」体験版を配信

KoiJamは2022年9月6日、「Shortcuit」の体験版配信をSteamで開始した。

Shortcuitは、電子工作とArduinoプログラミング(C++)を学べる教育用ゲームだ。英語版のみで、日本語には対応していない。

Shortcuitは、コンピューターの仮想空間に置いてあるArduinoのボードやセンサーやLED、モーターといったパーツを使って電子工作ができる。いわゆる「サンドボックス」と呼ばれるジャンルで、「マインクラフト」のような、仮想世界で自由に活動できるゲームの一種という位置付けだ。

Shortcuitの画面 Shortcuitの画面

仮想空間には、Arduinoボードがある他、電池やライト(5mmLED)、ディスプレイ(16×2LCD、8×8LEDドットマトリクス)、モーター、スイッチや抵抗、ダイオードなど、さまざまなパーツが用意されている。コードエディタも備えていて、C++でスクリプトをプログラミングできる。

さらに電気値(電流、電圧、電力)の読み取りや、抵抗値の変更などが実行できる他、設計した回路に異常がある場合は警告が表示され、どこに問題があるのか原因を調査することも可能だ。

ゲーム内の機能として基本的なオートコンプリートに加え、コードのコンパイルやエラーのための出力ウィンドウ、デバッグ用のシリアルモニターも備えている。

なお、スケッチのコンパイルには既存のArduino CLIソフトウェアを使用する仕様だ。公式YouYubeチャンネルでは、ドットマトリックスやLEDをLチカさせている様子や、7セグでの数字表示、さらにはタイヤとモーターを搭載した基板がシミュレーター内で走行する様子などが紹介されている。

今回の公開に先立ち、Kickstarterで2022年7月、Shortcuit開発プロジェクトとしてクラウドファンディングを実施していた。6800ユーロ(約98万1000円)を集めたが、残念ながらプロジェクトの成功には至らなかった。

その後、KoiJamはプロジェクトのサポートページで「現在のバージョンをSteamで公開し、プロジェクトを継続するだけの注目を集められるか確認する」とのコメントを発表し、体験版の配信を開始した。

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