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独MAHLE、軽量かつコンパクトで耐久性の高い電気モーターを開発

ドイツの自動車部品メーカーMAHLEは、軽量かつコンパクトで耐久性の高い「SCT(Superior continuous torque)Eモーター」を発表した。ピーク時の90%以上の出力で、連続して動作できる。乗用車、商用車から、建設機械やトラクターまでさまざまな車両に適する。2022年9月の展示会「IAA Transportation」に出品する予定だ。

SCT Eモーターは、特定の回転数をターゲットにし、非常に小型で軽量ながら、ピーク時の90%以上の出力で、連続して動作するように設計された。オイルベースの先進の冷却システムでオーバーヒートを防ぎ、モーターを堅牢にするとともに、排熱を車両システムで使用可能だ。モーターを小型軽量化したことで、材料コストは下がり、定格荷重は大きくできる。

また、永久励起モーター(Permanently excited motor)を採用したことで、モーターは摩耗することなく、効率的に駆動できる。内部にネオジム磁石を使っているが、ユーザーのニーズによっては同社が2021年に発表した磁石レスモーターのコンセプトを取り入れた設計も可能で、希土類の使用を抑えることができるという。

「短時間に高性能を発揮する大型の電気モーターを作ることは簡単だ。これまで市場に足りなかったものは、電気自動車を普段使いに支障のないものにする、頑丈ながら小型の駆動部だ」と、同社の研究および先行開発担当副社長のMartin Berger氏は説明し、「我々の新しいSCT Eモーターがその答えだ」と語る。

fabcross for エンジニアより転載)

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