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ディーキン大学、水素燃料を安価で安全に運搬できる新技術を発表

豪ディーキン大学に所属する研究チームは2022年7月14日、水素を含むさまざまなガスの固体貯蔵への応用を想定した新技術を発表した。

石油や天然ガスを代替するエネルギー源として水素が注目されているが、大量貯蔵や輸送の手段は長年の課題だ。現在の貯蔵手段は、気体として高圧タンクに蓄積するか冷却して液化する必要がある。いずれの場合も処理には大きなエネルギー、危険な工程や化学物質を必要とする。

研究チームが開発した処理方法では、窒化ホウ素粉末、ガス、ステンレス鋼のボールを入れたチャンバーを高速回転させる。回転するチャンバー内では粉末、ガス、ボールが衝突することで特殊なメカノケミカル反応(機械的エネルギーを加えて起こる化学反応)が発生し、粉末がガスを吸収する。

この処理方法は、ガスを分離/貯蔵する技術において、ブレイクスルーと言えるインパクトがあり、研究者は発生した現象を確信するために、20~30回にわたり実施したという。既存の石油精製の工程と比較して90%以上少ないエネルギーで運用できるうえ、危険な化学物質を必要とせず、副産物が発生しない。窒化ホウ素粉末に吸収されたガスは、安全かつ容易に輸送できる。ガスを使用する際は、この粉末を真空中で加熱することで放出される。

研究チームは、産業界の協力を得るべくプロセスの特許仮出願を済ませた。今後、実用化に向けて多くの検証を計画中だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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