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発がん性物質などを含まない、光造形3Dプリンター用レジン「エキマテ」改良版が発売

エヌエスエスが、食品衛生法に適合し食品器具に利用可能な光造形3Dプリンター用レジン「エキマテ」の改良版を販売する。

エキマテは、レジンに含まれる発がん性物質や環境ホルモンなどによる利用者への健康被害やアレルギー反応への不安、洗浄工程や廃液処理の手間などを解決するために開発された光造形3Dプリンター用レジンだ。

従来のレジンには、「アンチモン」や「ビスフェノールA」などの有害物質や、発がん性物質である「ベンゼン」などが含まれており、未硬化箇所が残った場合には危険なため、食品器具などの造形に使用することができなかった。

エキマテは上記の有害物質などを含まず、また日本人が反応しやすいアレルゲン物質をまとめた「ジャパニーズスタンダードアレルゲン2015」掲載の物質も使用していない。そのため未硬化箇所が残っても経口毒性は食塩と同等で、安心して食品器具などに使用できる。

今回、食品衛生法に基づいた溶出物試験を試験機関によって実施したところ、食品衛生法に適合していることを確認できた。ポジティブリスト適合確認書の発行にも対応しており、クッキー型や食品製造装置の試作部品など、食品関連業界でさまざまな用途で活用できるという。今回、食品衛生法適合に加えて顔料の沈殿を抑えた改良版として発売する。

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