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アルミ加工に適した高速CNCフライス「CNC ONE MAX」——音声操作機能も搭載

プロ並みのフライス加工ができるCNCフライス「CNC ONE MAX」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後わずか70分で目標額を達成するほど人気を集めている。

CNC ONE MAXは、以前fabcrossで紹介した「CNC ONE」シリーズの新機種で、木材やプラスチックの高速加工はもちろん、アルミニウム加工にも新たに対応した高性能CNCフライスだ。2020年に実施されたCNC ONEシリーズのクラウドファンディングでは目標額の5倍以上の資金を集め、21カ国に100台以上を出荷している。

CNC ONE MAX

CNC ONE MAXのリニアガイドと特注ボールねじはバックラッシフリーで、180Wサーボモーター4個を搭載する。市販のCNC加工機と比べてリニアガイドの摩擦を50分の1に抑え、クローズドループサーボモーターを採用することで、機械を損傷から保護しつつ、より速い加工を可能にした。

CNC ONE MAX

CNC ONE MAX本体の大きさは1260×1260×600mmで、重量は130kg。繰り返し精度は±0.01mm、最大速度は毎分15mだ。加工エリアはシリーズ最大の1000×1000×130mmとなっている。精度を向上させるため、X/Y軸の重さを従来の2倍にしてフレームの前面と背面を1枚の鋼板で成形し、その結果、剛性が3倍向上した。

CNC ONE MAX

CNC ONE MAXではCNC制御ソフトウェアを一新し、直感的に使えるインターフェースで操作できるようにした。BluetoothおよびWi-Fiモジュールを搭載しており、本体の10インチタッチスクリーンだけでなく、スマートフォンやPCからもワイヤレス制御できる。AIと自然言語処理(NLP)を活用した独自の音声操作機能も備えているほか、イーサネット/HDMI/MicroSD/USBポートなどを備えるコントロールボックスも付属する。

CNC ONE MAX

無料チュートリアル「CNC One Academy」も引き続き提供し、摩耗部品を除く2年保証も付帯する。ユーザーが使えるクラウドストレージも用意され、データをクラウドに保存すればインターネット経由でデバイスを問わずアクセスできる。

CNC ONE MAXの早期割引価格は4990ユーロ(約73万円)。出荷は2023年3月の予定で、日本への送料は別途請求される。

CNC ONE MAXは、2022年11月18日までクラウドファンディングを実施中。2022年11月1日時点で、5万ユーロ(約730万円)の目標額を上回る約14万ユーロ(約2000万円)を集めている。

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