Raspberry Pi財団、Mastodon公式インスタンス立ち上げを発表——Raspberry Pi 4で運用
2022/11/28 07:30
Raspberry Pi公式ブログは、Mastodonの公式インスタンス「raspberrypi.social」を立ち上げたことを発表した。
実業家のElon Musk氏がTwitterの買収を完了し、同社のCEOに就任することが明らかになって以降、全従業員の約半数をレイオフしたとされることに加え、認証済みバッジの資格基準変更や、これまでに凍結されたアカウントの凍結解除、さらには有料制サブスクリプション「Twitter Blue」に関する方針発表など、さまざまな騒動が報じられている。
こうした騒動を受けて、一部のTwitterユーザーの間でTwitterからの移行先を探す動きが起こっている。移行先としてさまざまなSNSが候補に挙がっているが、そのうちの1つが、2016年にドイツ在住のエンジニアが開発したオープンソースソフトウェアで構築するソーシャルネットワークのMastodonだ。
Mastodonは連合型ネットワークサービスとして設計されていることが特徴で、ローカルなコミュニティーとしてのインスタンス(サーバー)を誰でも立ち上げられるが、自分が所属しているインスタンスだけでなく、他のインスタンスに所属するユーザーもフォローでき、「ActivityPub」プロトコルを使ってお互いに「会話」できる。
Raspberry Pi公式ブログは、Mastodon公式インスタンスを立ち上げることにした理由について、「複数のインスタンスが存在しているので、私たちのRaspberry Piアカウントが『本物』であることを、フォローしている人たちに確実に伝える方法を決めなければならなかったから」と説明している。
Raspberry Pi公式インスタンスのドメインであるraspberrypi.socialは、raspberrypi.comと同じレジストラ(ドメイン登録事業者)である英Mythic Beastsを使って登録されており、Mythic BeastsのRaspberry Piホスティングサービスを利用して、インスタンスをRaspberry Pi 4上で運用しているとのことだ。
また、同ブログは、Raspberry Piを使用して自分のインスタンスを立ち上げることもできると説明している。Mythic BeastsのRaspberry Piホスティングサービスで、Raspberry Pi 4(RAM 4GB)+ディスク容量20GBプランを月払い契約した場合の月額料金は7.65ポンド(約1300円)で、Twitter Blueの新価格帯とほぼ変わらないとしている。