ファブの技術と新しい素材でつくる、これからの暮らし方——「FAB 3D CONTEST 2022」審査結果発表
2022/11/29 11:30
国際STEM学習協会が運営する「FAB 3D CONTEST 2022」が、審査結果を発表した。同コンテストは、3Dプリンターなどのデジタル工作機械を用いた技術(ファブ)と植物由来の新たな素材で、どのように暮らし方が変わり、循環型社会に寄与できるかを探求するものだ。
最優秀賞は、「がちゃがちゃ × 植物栽培から始まるFAB LIFE」。土に分解されやすく排水機能も兼ねる構造を持った、がちゃがちゃのカプセルをそのままプランターとして利用し、最終的には植物と一緒に土に埋めることで自然に還る植物栽培キットだ。
優秀賞の個人部門は、海洋生分解フィラメントを使用した「優しいルアー作り」。釣具としての性能や実績も評価された。開発者の小野侑誠さんは、釣りによる水中ゴミ問題を、一人の釣り人として現実的な範囲で軽減できないかと考え、行動に移すことを決意したという。
優秀賞のチーム部門は、おもちゃやインテリアとして使った後に、回生分解プラスチックで作成した本体を土に埋めて土に還すことができる「おもいでぽっぽ〜一生の宝を乗せた私だけの思い出列車〜」。アイデアを単にかたちにするだけでなく、前後に、アンケート調査、SDGsとの関連性を整理、安全性への配慮、実際に使ってもらったことなども評価された。