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海上浮遊都市をイメージした巨大船舶コンセプト「Pangeos」を発表——大きさはローマのコロッセオの約2倍

Lazzarini Design/YouTube

イタリアのデザイナーPierpaolo Lazzarini氏が、海上浮遊都市をイメージした巨大船舶コンセプト「Pangeos」を発表し、話題を呼んでいる。実現すれば、ローマ帝政期に造られた円形闘技場であるコロッセオの2倍相当にもなる、世界最大の浮体構造物となる。

Pangeos公式サイトによると、Pangeosは、数億年前の古生代後期から中生代初期にかけて存在した超大陸パンゲア(Pangea)にちなんで名付けられたという。ホテル、ショッピングセンター、公園、マリーナ、飛行場、そして、海上で最大6万人の宿泊客を収容するために必要な施設で構成され、巡航する「浮遊都市」だ。全体が亀のような形をしており、全長は550mで、全幅は610mとなる。

発表された計画によると、中央部の喫水が30mという巨大な船体は、9つの船首といくつかのブロックで構成され、HTSエンジン9基を搭載する。フル電動モーターは1基で1万6800馬力の出力が可能で、さまざまなエネルギー源から電力を供給する。ジェットドライブトランスミッションにより、速度5ノットで航行可能だという。

フローティング構造であるサイドウィングの両側には、19のプライベートヴィラと69のアパートメントが並び、屋上シェルには72のテラスを設置するとしている。最上部のシェルゾーンで、さまざまな飛行体の発着をできるようにするようだ。また、船体は、約3万もの区画に細分化されて廊下でつながっており、底部において不沈の浮遊空間として機能する。

このような巨大な浮体構造物を造るには、浸水時に海に直接アクセスできる巨大な造船所やその造船所を取り囲むダムといったインフラを整える必要がある。公式サイトでは、Pangeosの建造には8年の工期を要し、約80億ドル(約1兆285億円)の費用がかかると推定している。

fabcross for エンジニアより転載)

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