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オープンソースのジャイロ搭載ゲームコントローラー「Alpakka」を自作するプロジェクト

オープンソースのゲームコントローラー「Alpakka」を自作するプロジェクトを、Raspberry Pi公式ブログが紹介した。Alpakkaはアクセシビリティとカスタマイズを念頭に置いて開発されたコントローラーだ。

Alpakkaを開発したInput Labsには、ゲーム内でキーボードコマンドを使って移動したり、アナログスティックを使って狙い撃ちする際に照準(エイム)を合わせたりすることが困難な人たちのゲーム体験を改善したいとの思いがあるという。

Alpakka

Alpakkaはジャイロセンサーを2個搭載しており、ABXYボタンを設置している右側の六角形パッドを指で触ったままにしているとジャイロ機能がオンになり、パッドから指を離すとオフになるという仕組みだ。Input Labsは、Alpakkaを実際に使用したFPSゲームやエイム練習ソフトなどのプレイ動画を公開しており、エイム練習ソフトのプレイ動画では、ジャイロ機能をオンにした状態でコントローラーをマウスのように動かして視点移動し、エイムを合わせている。

Alpakka

マイコンにはRaspberry Pi Picoを採用。Alpakkaのアナログスティックは1個しかないが、2個目のアナログスティックの代わりにスクロールホイールと8方向物理スイッチを備える。

カスタムファームウェアの他に、各パーツの3Dプリント用STLファイルやM3Fファイル、PCB回路図やガーバーファイルなどがオープンソースで公開されており、アナログスティックやジャイロ、ボタンなどの詳細な仕様も公開されている。Input Labsが公開しているデザインで作製した場合の大きさは102×162×64mm(ボタン部分含む)、重量は187gだ。

Alpakka

Input Labsは、Raspberry Pi Picoをはじめとする部品をプリント基盤にはんだ付けする様子や、コントローラー外観やパーツを3Dプリントして、組み立てる様子も動画で公開している。

開発者向けマニュアルでは、ファームウェアのセットアップと使用方法、開発環境の構築に加え、ブレッドボード、リセットボタン、シリアルケーブルなどで作る開発者キットなどについて説明している。開発者キットをコントローラーと接続すると、ログ取得やコマンド送信、ボタンによるリセットを実行できる。開発者キットは「Alpakkaをハックする上で必須ではないが非常に役に立つ」とのことだ。

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