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家の中を走行して家族の異常を検知すると知らせてくれるスマート見守りロボット「EBO X」

家庭向けのボール型コンパニオンロボット「EBO X」がKickstarterで注目を集めている。

EBO Xの開発元は、以前fabcrossで紹介した、ネコの運動不足を解消するスマートトイ「Ebo」を開発したEnabotだ。EBO Xは、初回起動時にVisual SLAM技術を活用して家の中を移動し、スマートマッピングを実行する。マッピングが完成すると、家の中を自動運転状態で走行できる。

EBO X

本体底部にはインホイールモーターを2個搭載。最大移動速度は1.5m/秒で、段差が10mm未満であれば乗り越えられるほか、角度15度未満の斜面も走行できる。アルゴリズムにより家の中の移動はもちろん、360度回転する方向転換も可能だ。また、複数のdToFセンサーや環境光センサー(ALS)を内蔵しており、境界や障害物を検知すると自動で停止する。

EBO X

さらに、障害物にぶつかったり段差を乗り越えられなかったりしてバランスを崩した場合、自力で元の体勢に戻ることも可能だ。バッテリー残量が少なくなると、充電ドックまで自ら戻って充電する機能も搭載されている。

自動運転中、高齢者の転倒を検知するように設定でき、画像認識したひじや肩の位置から人が転倒しているとみなした場合、家族のスマートフォンに警告通知してくれる。また、子どもの泣き声を検知した場合、専用アプリに通知する。その他に、アプリで「服薬リマインダー」を設定でき、予約した時刻になるとあらかじめ顔情報を登録しておいた人物を顔認識機能で探し出して音声で知らせる。

EBO X

本体頂部には1軸スタビライズド4Kカメラを備えており、垂直方向角度は104度以内で調整可能。また、8メガピクセル超低照度センサーを搭載し、視野は106度だ。

プライバシー保護のため、撮影したコンテンツはメモリーカードにのみ保存するようにすることも可能だ。また、アプリ経由でカメラの向きを動かしたり、カメラ部分を直接押し込んで閉じたりできるほか、本体のプライバシーボタンを押してカメラやマイクをオフにして、プライバシーを保護することもできる。

EBO X

EBO Xの特別早期割引価格は4465香港ドル(約7万5000円)。日本への送料は200香港ドル(約3400円)で、出荷は2023年5月の予定だ。

EBO Xは2023年4月24日までクラウドファンディング中だ。目標額7万8500香港ドル(約132万円)に対し、2023年3月20日時点で目標額の24倍以上に当たる約195万香港ドル(約3300万円)を集めている。

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