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OKIマイクロ技研、従来の約2倍の高トルク小型モーター「Thumbelina」を開発

OKIグループのOKIマイクロ技研が、従来の同径モーターの約2倍の高トルク性能を持つ小型モーター「Thumbelina」(サムベリーナ)を開発した。

同モーターは、直径12mm、全長25.5mmの小型だが、トルク定数13×10-3N・m/Aの、従来の同サイズのモーターと比較して2倍の高トルク性能を持つブラシレスDCモーターだ。同モーターを使用することで、狭いスペースで稼働する多指多関節ロボットハンドが実現できるという。

高トルク出力が可能なコアード構造のモーターは、コアにコイルを巻き付けるためのスペースが必要なため小径モーターでは難しいとされてきた。同社は、一体積層コア技術や多極多スロット技術によって巻線占有率70%以上を確保した独自の「極狭スペース巻線技術」と「小径多極マグネット高精度配置技術」を開発。小型モーターでの「多極多スロットコアード構造」を実現した。これにより高トルクでかつ回転時のトルクリップル(変動量)や振動、騒音が少ない小型モーターを開発することができた。

同モーターは、産業用ロボット市場などに向けに2023年3月よりサンプル出荷を開始。2023年度中に量産を開始し、2025年度にロボット関連事業で年間5億円の売り上げを目指す。

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