新しいものづくりがわかるメディア

RSS


ラズパイで脳波コントロール——脳波や生体電気信号を測定できるHAT「PiEEG」

Raspberry Pi財団は公式ブログに、Raspberry Piを使って脳波や生体信号を測定できるHAT「PiEEG」を紹介した。スコットランドのヘリオット・ワット大学の研究員Ildar Rakhmatulin氏によるプロジェクトだ。

photo

PiEEGは、手軽に神経科学の実験を可能にするエンドツーエンドソリューション(E2ES)の提供を目的とした、生体信号測定用の専用ソフトウェアを搭載するRaspberry Pi用アドオンボード。脳波(EEG)や心電図(ECG)、筋電図(EMG)など、筋肉が活動する際に発する電気信号を測定できる。

PiEEGはTIのA/Dコンバーター「ADS1299」を搭載しており、電極から読み取ったアナログ生体信号をデジタルデータに変換し、GPIO経由でRaspberry Piに送信する仕組みだ。EEGのデータは、電磁障害や接触不良、人の動作などの影響でノイズが入りやすくなるため、リアルタイムでノイズを除去するバンドパスフィルターをソフトウェアに実装。ソフトウェアは、C、C++、Pythonを組み合わせてデータの読み込み、処理、表示用のプログラミングをしている。

考えただけでロボットや機械義肢を制御できるブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)システムの構築や、思考と感情に関する研究などへの利用を想定する。Rakhmatulin氏は、ブレインインターフェースとしてPiEEGの活用を促すため、GitHubで公開している。

※記事初出時、文中に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. 2000年間「不可能」だったピタゴラスの定理の解法を高校生が発見
  2. ラズパイをESP32でエミュレート——Raspberry Pi互換ボード「ESP32-Pi」
  3. 特集は「ラズパイPicoで1500行 ゼロから作るOS」——CQ出版が「Interface 2023年7月号」を発売
  4. 土日で完成! 趣味のラズパイ ラズパイを使ってデジタル時計を作る
  5. 初心者でも簡単にコードが弾ける————コンパクトなコードマシン「AKT-0.1」
  6. 見た目は天然木材そのまま——IFTTT対応のスマートホームデバイス「mui」
  7. 心臓部はラズパイCM4——オープンソースのハンドヘルドPC「Decktility」
  8. ラズパイでレトロゲーム機を——コーラ缶サイズのミニチュアアーケードゲーム機を制作
  9. カーボンに標準対応する3DプリンターBambu Lab「X1-Carbon」など国内発売開始
  10. 趣味から仕事まで使える!Raspberry Pi(ラズパイ)の使い方とオススメキット

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る