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RTSP対応カメラと機械学習で赤ちゃんの睡眠をトラッキング——睡眠パターンを円グラフ表示

Raspberry Piとカメラを使った乳児用睡眠トラッカーをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

乳児は1日に約15時間の睡眠が必要だが、大人のようにまとめて睡眠を取るのではなく、日中に何度か短い昼寝をし、うまくいけば夜により長い時間眠っている。また、成長するにつれて睡眠パターンが変化するため、寝ている間にむずがったり動き回ったりした時、抱き上げて世話をする必要があるのか、それとも、そのまま寝かせておいたほうがいいのかを見極める判断が難しい。

Baby Sleep Coach calebolson1691/YouTube

このプロジェクトは、睡眠をトラッキングするPythonスクリプトとウェブアプリを用いて、記録した睡眠データに基づいた分析とグラフをユーザーが閲覧できるようにしている。自作スクリプトなどは全てオープンソースとしてGitHubで公開されている。

リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)対応カメラから寝室で寝ている乳児の映像をRaspberry Piにワイヤレス送信し、オープンソースの機械学習フレームワークであるMediaPipeによって、体位や目の動きから乳児が眠っているかどうかを判断する。

Baby Sleep Coach calebolson1691/YouTube

URLにアクセスして利用できるウェブアプリでは、円グラフで睡眠時間を可視化するようにしており、乳児が起きている時間はオレンジ色、寝ている時間は青色で表示する。乳児がいつ起きてどのくらい眠ったかを記録し、長期的な睡眠パターンも記録できるので、次の昼寝の時間を予測するだけでなく、今後1カ月の間に乳児が起床する時間や就寝する時間も予測できるという。

開発者はRaspberry Piを使って毎日24時間稼働させているが、年間の電気代はわずか5ドル(約660円)。HTTPリクエスト経由でアクセスできるものであればRaspberry Pi以外でも使用可能だとしている。

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