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モジュラー構造で拡張できる、洋上浮体式の太陽光発電技術「SEAVOLT」

Tractebel/YouTube

エネルギー分野のエンジニアリング企業であるベルギーのTractebelは、2023年3月8日、洋上浮体式の太陽光発電技術「SEAVOLT」を発表した。これは、同じく海洋風力発電に取り組むベルギーのDEME、Jan De Nulの2社との共同開発による成果だ。

SEAVOLTは、太陽光パネルを洋上に設置した浮体式のプラットフォーム上に構築する技術だ。特許出願中の同技術は、太陽光パネルの設置面を波から保護することで、洋上の過酷な運用条件に耐える構造をもつ。また、この太陽光パネルはモジュラー構造が特徴で、設置場所の条件に合わせた規模の発電施設を構築できる。

SEAVOLTの設置先は、風力発電施設に付帯する形が想定されている。その理由は、太陽光エネルギーと風力エネルギーは、互いに補完的で相性が良いという点にある。風力発電施設に追加設置する場合、比較的短期間で、再生可能エネルギーの発電容量を増強できる。

実験施設でのテストを経て、現在は、2023年夏の稼働を目指してベルギーの沖でテスト用の施設を開発中だ。同社のCEOであるPhilippe Van Troeye氏は、「洋上浮体式太陽光発電の技術は、エネルギー移行を加速させるうえで重要な役割を果たすだろう」と期待を述べている。

fabcross for エンジニアより転載)

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