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独BMW、米NVIDIAの「Omniverse」を用いて新工場でバーチャル生産を開始

独BMWは2023年3月21日、米NVIDIAの「Omniverse」を使用して、新工場での生産が開始される2年以上前の今、バーチャル生産を開始したと発表した。

NVIDIA Omniverse Enterpriseは、3D産業用メタバースアプリケーションを構築・運用するためのプラットフォームだ。BMWは、2025年オープン予定の新しいデブレツェン工場でOmniverseを使用。デブレツェン工場では次世代EVモデル「Neue Klasse」が生産される予定だが、現在、同工場にある約1.4km2のNeue Klasse生産ホールでは、すでにバーチャルプランニングが進行中だ。デブレツェン工場は、BMWグループにとって、完全にバーチャルに計画・検証された最初の生産施設となる。

BMWグループは、Omniverseを使用することで、リアルタイムのデジタルツインシミュレーションを実行し、レイアウト、ロボティクス、物流システムを仮想的に最適化。それにより、生産ネットワーク全体で複雑な製造システムを検証し、最適化するというアプローチを採用している。また、拠点やタイムゾーンを超えたコラボレーションも容易になる。

BMWは、開発、計画、生産の各プロセスに加え、関連するすべての製品、プロセス、品質、コストなどのデータも徐々にOmniverseで利用できるようにするとしている。Omniverseは今後、世界中のBMWの製品ネットワークに拡張される予定だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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