ラズパイとBlackBerryキーボードでクラムシェル型ミニサイバーデッキを作ってみよう
2023/05/31 07:00
Raspberry Pi公式ブログが、Raspberry Piをマイコンとして使用する小型サイバーデッキを自作するプロジェクトを紹介した。
MakerのMichael Klements氏は、これまでにRaspberry Piなどのマイクロコントローラーを使うDIYプロジェクトに数多く取り組んできた。今回のプロジェクトは、ヒンジ付きケースの上半分にRaspberry Pi 4Bに直接取り付けたディスプレイを、下半分にQWERTYミニキーボードを収納するというデザインで、GUIを備えた小型ノートパソコンに近いオールインワンコンピューターの作成を目指したという。
ディスプレイに使用している「HyperPixel 4.0」はRaspberry PiのGPIOピンから給電できるため、外部電源やDSI、HDMIポートへの接続が不要となり、配線をコンパクトにまとめられる点がメリットだ。
キーボードには、BlackBerryスマートフォンのキーボード部分のみをカスタムキャリアボードと組み合わせた「BB Q20」を使用。このトラックパッド付きキーボードはRaspberry Pi対応であることに加え、キーボードの設置面積がディスプレイ設置面積より小さいにもかかわらず、USB接続のマウスとキーボードと同等の機能をフルに使えることが採用の決め手となった。
収納ケースの各パーツはレーザーカッターで合板をカットして作成しており、その様子はYouTube動画に収められている。動画では、組み立ててサイバーデッキを起動した後、実際にタッチスクリーンを使ったり、キーボードでコマンドを入力したりする様子も確認できる。
収納ケースのパーツデザインにはオープンソースソフトウェアの「Inkscape」を使用し、できるだけコンパクトなケースになるよう図っている。ケースを開いた状態で机の上に置いても倒れないようにするため、ヒンジの角度は開口部の可動域を45度に制限している。
詳細な組み立て手順や必要な部品一覧、収納ケースのCADファイルなどは、Klements氏のWebサイト「The DIY Life」で公開されている。