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スプールをぶら下げて収納——3Dプリンター用フィラメント乾燥機「Firefly」

3Dプリンター用のフィラメント乾燥機「Firefly」がKickstarterに登場し、わずか1日で目標額を達成するほど人気を集めている。

PLAやABSなどのフィラメントは吸湿すると、造形中に問題が発生することがあるほか、造形物の品質低下や、ホットエンドでの詰まりや造形失敗を引き起こすことがある。Fireflyを使用してフィラメントを乾燥させると、フィラメントの安定性向上に加え、造形作業の効率改善やコスト削減につながる。

GratKit Firefly Dryer

Fireflyの特徴は、フィラメントスプールをぶら下げて収納する構造を採用していることだ。スプールハブ穴に差し込んだホルダーを本体両側面のホルダー保持部に引っ掛ける形で収納するので、本体内部のヒートプレートにフィラメントがくっつかないようになっている。また、スプールがスムーズに回転するので、乾燥しながら3Dプリントすることもできるようだ。

GratKit Firefly Dryer
GratKit Firefly Dryer

また、本体内部の温度に合わせてファンの回転速度を自動的に調整するスマートファン制御機能も備わっており、本体内部の温度分布を均一にしてしっかりとフィラメントを乾燥させることが可能だ。対応素材はPLA/ABS/PETG/TPU/ナイロンなどで、スプール幅72mm以内、重量250g/500g/1kgのフィラメントを使用できる。

Fireflyの乾燥温度範囲は40~70℃。乾燥温度と乾燥時間は、8種類のフィラメントに対応したプリセット値があらかじめ設定されているので、フィラメントの種類を選択するだけで使用できる。また、フィラメントの吸湿状態によって乾燥時間や温度を手動で調整することも可能だ。

GratKit Firefly Dryer
GratKit Firefly Dryer

スマートフォンアプリ「Tuya Smart」経由での管理にも対応しており、Wi-FiまたはBluetooth経由でTuya Smartに接続して、フィラメントの乾燥処理状態をリアルタイムでリモート制御できる。

Fireflyの特別早期割引価格は、541香港ドル(約9700円)。日本への送料は117香港ドル(約2100円)で、出荷は2023年7月の予定だ。

Fireflyは2023年6月27日までクラウドファンディング中だ。目標額4万香港ドル(約71万円)に対し、2023年6月5日時点で既に目標額の10倍を上回る約44万香港ドル(約780万円)を集めている。

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