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ツバメインダストリが操縦可能な搭乗型ロボット「アーカックス」のプロトタイプを完成

ツバメインダストリは、搭乗型ロボット「アーカックス」のプロトタイプが2023年6月に完成したことを発表した。

アーカックスの最大の特徴は、実際に乗り込んで操縦が可能な設計になっていることだ。前部のハッチを開いてコックピットに乗り込み、ジョイスティック、ペダル、タッチパネルで操作する。

自走可能な搭乗型ロボットとして設計しており、駆動にはバッテリーを使用。可動部は双腕+4脚輪形式を採用している。

ロボット全体の姿勢が変わる2種類のモードがある。全ての可動部が操作可能となるロボットモードと、腕を折り畳み移動に特化したビークルモードの2モードで、モードに応じて操作できる箇所が変化する。全高はロボットモード時が4.5m、ビークルモード時が3.9mで、重量は3.5tだ。

開発に当たり同社が重要視した3つのコンセプトは、乗り込んで操縦できること、機械設計のためにデザインを妥協しないこと、そして国際規格に基づいた安全性を備えていることだ。

フレームは建設機械のフレーム構造を基に設計した鉄パイプや鉄板の溶接構造物で、自重を支える強度を持たせながら製作性と組立性も考慮している。

外装はFRP(強化繊維プラスチック)で製作しており、トランクとバックパックには配電盤やバッテリーを格納している。また、外装の各所にLEDを配置しており、マシンの状態に応じて点灯状態が変化する。例えば脚部LEDの場合、パーキングブレーキ状態なら青色、ブレーキを解除して通常運転可能な状態なら緑色に点灯する。

今後は2023年夏に製品をリリース、同年10月26日~11月5日に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」への出展を予定している。

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