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ラズパイ制御で高速造形——8KモノクロLCD光造形方式3Dプリンター「Athena」

高速かつ高精度な光造形方式3Dプリンター「Athena」がKickstarterに登場し、1時間以内で目標額の調達に成功している。

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Athenaは、ビルドプレートを上昇させながら造形するボトムアップ方式と、メタル構造を採用したmSLA方式3Dプリンター。10.1インチの8KモノクロLCDパネルや各種スマート機能を搭載し、同クラスの他製品より最大60%短い時間の高速造形が可能だという。

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力覚センサーシステムやAIアルゴリズムを用いることで、プリントエラーの検知やプリント品質の向上をサポートする。VATフィルムから造形物が離れるのを検知し、レイヤーごとにリフト高さを調整したり、照射の前にレジンの流れが止まるまで待ち、ブルーミング現象の発生を抑止したりできる。他にも、レジン切れを防ぐレベルセンサーや自動キャリブレーション機能などを搭載する。

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制御ボードには、Raspberry Pi CM4、マイコン「RP2040」、温度センサー×2、力覚センサー、I/O、交換可能なビデオインターポーザ基板、Wi-Fi/ギガビットイーサネット、ステッピングモータードライバー、外部カメラポート、RGB LEDなどを搭載。光源には均一性が高くパワフルなUV LEDを用い、冷却ファンが適温での動作を維持する。

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操作用タッチスクリーン「NanoDLP」、ファームウェア「Klipper」、スライスソフト「Lychee slicer」を搭載。パートナーのCobraMode、Miniatures、Atlas、Arcane Minisが提供する3Dファイルが使用できる。造形エリアは219×128×245mmで、0.0285mmピクセルサイズの高精度な造形が可能だ。

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Athenaは、今なら数量限定早割価格1215カナダドル(約12万6000円)で入手できる。出荷は2023年10月の予定で、日本への送料は135カナダドル(約1万4000円)だ。2023年6月15日までクラウドファンディングを実施しており、6月13日時点で5万カナダドル(約522万円)の目標額を上回る約18万カナダドル(約1880万円)を集めている。

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