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ベテランエンジニア、16年の試行錯誤を経てギター演奏ロボットを完成

65歳のエンジニア兼ライターのOlav Martin Kvern氏は、長年の趣味であるギター演奏を補助してくれる、「ギター演奏ロボット」を製作した。同氏は、その製作過程をメイカー系Webマガジン『Make:』に寄稿し、2023年5月23日に掲載された。

同氏のギター演奏ロボット製作歴は、16年以上になる。ギターを長年演奏してきたが、体力の衰えを感じるなか、演奏を助けてくれるロボットの開発を始めた。新しい奏法を最初から学ぶことは難しいと考えて、自分の能力を「拡張」してくれるロボットを目指した。

ロボットの制御装置には長年Arduinoを使用してきたが、現在ではRP2040を搭載したサーボコントローラー「Servo 2040」を使用している。このボードで動作するソフトウェアは、オープンソースのCircuitPythonを使用してプログラムしている。

ギターを演奏するハードウェアの製作には苦心したとのこと。弦をはじくアクチュエーターは、「ピッキング」に必要な力と速度を出し、さらに11mmという弦の間隔に収める必要があった。また、サーボの焼き付き防止のため、リセット機能付きのヒューズを追加した。

Kvern氏は、このロボットが右手に代わって演奏をする様子をYouTube動画で公開している。実際に演奏すると、ロボットのピッキングに合わせて本人がフレットを押さえる動作は、難しい面もあった。ただ、両手でフレットを弾くことで、新しいコードを発見できる可能性もあると述べている。

fabcross for エンジニアより転載)

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