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ジャンパー線を使わずにプロトタイピングできるブレッドボード「Jumperless」

ジャンパーワイヤー不要のArduino Nano搭載ブレッドボード「Jumperless」をArduino公式ブログが紹介した。

ブレッドボードは一時的な回路のセットアップに適しているので、電子機器のプロトタイプはまずブレッドボード上で構築し始めることが多い。しかし、配線にはジャンパーワイヤーが必要で、ボード上の絡み合う配線の中から問題がどこにあるのかを突き止めることが難しくなる点が課題だ。

Jumperless

Jumperlessの特徴は、アナログクロスポイントスイッチをまとめて1個の大きなスイッチに接続していることだ。ソフトウェアコマンド経由で、基板上の任意のポイント間や基板上部のArduino Nanoヘッダーとの間で実際にハードウェア接続を実行できるため、ジャンパーワイヤーを使用する必要がない。

基板の各行の下部にはRGB LEDが配置されており、電圧や電流の測定に加え、回路の状態についての情報を表示できる。

Jumperless

Jumperlessは、バッファー付きDAC(0~5V×1、±8V×1)、バッファー付き12ビットADC(0~5V×3、±8V×1)、電流/電圧測定IC「INA219」×2、GPIO×5を備えており、デジタル信号やアナログ信号をシミュレートして、基板上またはArduino Nanoヘッダーの任意の場所に接続できる。この接続は本物の完全なアナログ接続であり、測定してからシミュレートするような設定ではないが、そのような設定でメモリスタをシミュレートすることも可能だ。

また、Jumperlessとのシリアル通信をすべてパススルーするため、テキストベースのメニューを使って、波形ジェネレーターの実行や電流/電圧の測定、デバッグ出力確認などを同時に実行できる。

Jumperless Kit

JumperlessはオンラインマーケットプレイスTindieで購入でき、価格は組み立てキットが299ドル(約4万3000円)、組み立て済みは389ドル(約5万7000円)だ。また、JumberlessのソースコードはオープンソースとしてGitHubで公開されているので、自分で構築してみることも可能だ。

今後は、APIで接続作成や測定ができるArduinoライブラリーやPythonモジュールを提供する予定だという。

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