同製品はSoCにArm Cortex-A76を採用したBroadcom BCM2712（2.4GHz 4コア）、GPUにVideoCore VIIを搭載。Raspberry Pi 4と比較してCPU性能は2倍以上に高速化し、GPU性能も向上している。

また、独自設計のI/Oコントローラー「RP1」の搭載により、カメラやディスプレイ、USB2.0／3.0などのインターフェース機能が向上しているのも特徴だ。ディスプレイ出力は2×4Kp60 HDMIディスプレイ出力（HDR対応）に対応しているほか、新たにPCIe 2.0ポートも利用可能になった。

さらに、これまでのモデルでは別途用意する必要があった電源ボタンが標準で搭載されたほか、別売りのHAT接続によるM.2コネクターのストレージも搭載可能になった。電源は5V／3Aでも動作するが、この場合USBポート×4からの電流は合計600mAに制限される。推奨動作電源は5V／5Aで、このPDを認識した場合は1.6Aまで自動的に上昇する。

各種コネクターなどのフォームファクターはRaspberry Pi 4から変更されているため、既存のケースやRaspberry Pi 4用のPoE HATなどは利用できないようだ。

Raspberry Pi 5について、現時点では4GBのモデルと8GBのモデルが発表されており、日本国内ではスイッチサイエンスやKSYが販売を予定している。2023年9月28日現在では技適未取得のため、工事設計認証の取得や表示などの対応が完了次第販売される予定だ。